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CGクリエイターが選ぶCGがスゴイ映画6選

2019/04/17

CGの技術は目まぐるしく進化をしており「これって本当にCGなの?」というようなものもよく見かけるようになっています。

今回は当社のCGクリエイターが「このCGはスゴイ!」とCGの技術に感動した映画をピックアップしてご紹介いたします。

ADAM(アダム)

adam

[引用:Adam – Unity

映画の基本情報

ADAMはゲーム用エンジンUnityで制作されたフルCGのショートムービーです。リアルタイムでレンダリングされています。

2016年にUnityデモチームがEpisode1を制作し、その後2017年に「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督によってEpisode2、Episode3が制作されました。

尚、ショートムービーは3作ともYoutubeで無料公開されています。

Episode 1

  • 公開日:2016年
  • 制作:Unityデモチーム
  • URL:Youtube

Episode 2 – The Mirror

  • 公開日:2017年
  • 監督:ニール・ブロムカンプ
  • 制作:オーツ・スタジオ
  • URL:Youtube

Episode 3

  • 公開日:2017年
  • 監督:ニール・ブロムカンプ
  • 制作:オーツ・スタジオ
  • URL:Youtube

ADAMのCGについて

まずびっくりさせられるのが、このショートムービーがリアルタイムレンダリングで制作されていることです。

リアルタイムレンダリングは高速でレンダリングするため、どうしてもプリレンダリングに比べてクオリティが低くなりがちです。

しかしこのショートムービーは「リアルタイムレンダリングでここまでできるのか!」とびっくりさせられるほどの高クオリティ。

まるで本物のロボットのようなリアルな質感や、背景の細かなディティールまで素晴らしく、リアルタイムレンダリングの技術レベルが上がっていることを証明してくれています。

また、ADAMのサイトではアセットも配布されており、ダウンロードして各設定を詳しくみることができます。CGに関わる方は一度見てみるといいでしょう。

スパイダーマン:スパイダーバース

スパイダーマン: スパイダーバース

[引用:映画『スパイダーマン:スパイダーバース』 | オフィシャルサイト

映画の基本情報

2018年にアメリカで公開されたスパイダーマン初のCGアニメーション映画。

第91回アカデミー賞で長編アニメーション賞、を受賞し、日本では2019年3月に公開されています。

  • 公開日:2019年3月(日本)
  • 監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
  • 製作:アビ・アラド、フィル・ロード
  • URL:公式サイト

スパイダーマン:スパイダーバースのCGについて

この映画の特長は何といっても、CGと手書きを融合させることで、まるでコミックの中にいるかのような雰囲気を作り上げていることです。

一度CGをレンダリングした後に手書きを加えることでコミックの雰囲気を表現しているそうで、影の表現にはスクリーントーンを使うなど、細かな部分までこだわって作られており、アメコミの世界観を素晴らしく表現しています。

手間も時間もかかる作業をCGに追加することで、アメコミ感を演出する新しい試みは、CGのリアルを追求するだけでなく、別のアプローチとして素晴らしいと感じます。

もちろん単純にCGも素晴らしいのですが「3DCGの表現にこんな表現もあるのか」ということに気付かせてくれた作品です。

AVATAR(アバター)

アバター

[引用: 映画「アバター」オフィシャルサイト

映画の基本情報

3D映画をメジャーにした作品として有名な映画。「タイタニック」のジェームス・キャメロンが12年ぶりに監督した作品としても話題となりました。

世界興行収入は10年経った2019年5月現在でも歴代1位という大ヒット作です。

  • 公開日:2009年12月(日本)
  • 監督:ジェームズ・キャメロン
  • 製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
  • URL:公式サイト

AVATAR(アバター)のCGについて

アバターは3D映画のブームを作った映画として、ピックアップから外すことはできません。

この映画が公開されて10年ほど経ちますが、今見ても見劣りしないCGのクオリティは素晴らしいものがあります。

身体の動きや顔の表情をCGに取り入れる「パフォーマンスキャプチャ」という技術をいち早く取り入れた映画ということも、この映画が素晴らしいポイントです。
今では多くの映画で使われるようになっていますが、当時では最先端の技術でした。

パフォーマンスキャプチャを使用することで、映画に登場する異星人の動きが本当にリアルに表現されています。

因みに、この映画のモデリングには当社でも使用しているモデリングソフト「MODO」が使用されています。

GANTZ:O

GANTZ:O

[引用:GANTZ:O|ガンツ:オー 公式サイト

映画の基本情報

「週刊ヤングジャンプ」に掲載されていた奥浩哉の漫画『GANTZ』の大阪編を描いたフル3DCGアニメーション映画。

日本で制作された 3DCGアニメーション映画 としてメジャーな作品です。

  • 公開日:2016年10月
  • 総監督:さとうけいいち
  • 監督:川村泰
  • 制作:デジタル・フロンティア
  • URL:公式サイト

GANTZ:OのCGについて

日本のCGは海外に比べてクオリティが低いとよく言われますが、こちらは日本で作られたフル3DCG映画としては一番すごい映画だと思っている作品です。

3DCGで人物を描く場合、一番難しいのが肌の質感です。どうしても”CGっぽい”感じになってしまい、違和感のある人物になってしまいがちです。

ところが、この作品の登場人物の肌の質感はCGっぽさが少なく、(多少のCG感はあれど)かなりリアルな質感を表現しています。

逆に、登場する妖怪については、実写で表現するとチープになりがちなところを、CGならではのクオリティで素晴らしい世界観が出来上がっています。

また、この作品はコミックが原作になっており、コミックで表現されていた実写では難しいアクションも、CGを使うことでリアルに表現されています。
この作品もアバターで使われているパフォーマンスキャプチャが使用されています。

ライオンキング

ライオンキング

[引用:ライオン・キング|映画|ディズニー公式

映画の基本情報

米ウォルト・ディズニー・スタジオが実写とCGを高度に融合させて制作した”超実写版”「ライオンキング」。

「アイアンマン」シリーズを手掛けた ジョン・ファヴローが監督をつとめています。

ディズニー・アニメーション史上No.1の全世界観客動員数を誇り、第67回アカデミー賞で音楽部門を独占した作品です。

  • 公開日:2019年8月予定
  • 監督:ジョン・ファヴロー
  • 制作:ジョン・ファブロー、ジェフリー・シルバー、カレン・ギルクリスト
  • URL:予告動画

ライオンキングのCGについて

日本では未公開の作品であり、まだ作品を見たわけではありませんが、予告編をみるだけでも「さすがディズニー」と言わざるを得ない素晴らしいCGのクオリティ。

動物たちのCGは、毛並みから動きまで本当にリアルに表現されており、誰が見ても衝撃を受けるのではないでしょうか?

普段CGを制作していても、どうやって作っているのか想像がつかない程のハイレベルな技術で、とにかく「スゴイ」の一言しかでてきません。

CGの技術はハリウッドなどで使われてから一般的に使われるようになることが多く、このような素晴らしい技術が早く一般的になってくれるのが楽しみです。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

ドラゴンクエストユア・ストーリー

[引用:映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』公式サイト

映画の基本情報

あのドラゴンクエストが初のフル3DCGアニメーション映画として公開されます。

原案は1992年に発売されたスーパーファミコンのゲームソフト『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』です。

「STAND BY ME ドラえもん」を手掛けた山崎貴が総監督をつとめています。

  • 公開日:2019年8月予定
  • 総監督:山崎貴
  • 監督:八木竜一、花房真
  • URL:予告編

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのCGについて

こちらも公開前の作品で、予告編を見ただけですが、キャラクターものの3DCGとしては大変良くできている作品だと感じました。

ファンタジーの世界をデフォルメして作っている作品の中でも大変丁寧に、きれいに作られています。

デフォルメされつつも質感はリアルに作られているため、CGっぽさが少なく、違和感のない仕上がりになっています。

最後に

ここにあげた6つの映画は本当にCGが素晴らしく、最高の技術で作られた作品です。

これからCGを作ってみたい方も、単純にCGに興味がある方も、ぜひ一度ご覧になってみてください。

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